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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第40章 振り回すさー樹の夢ー

「・・・・・・・・・凪・・・・・・・・」
「なんだよ、そんな怒られた子供みたいな顔は?」
「・・・だってずっと樹部長だったから・・・・・・・凄く言いにくい・・・・・」
「はぁ‥‥
こんな時は、名前で呼んで欲しいもんなんだよ男は‥」
「・・・はあ・・・」
ダメだ‥全然分かって無い‥
どうして陽菜は、こういう事になると鈍いのか?
性的な事に開花するのは早かったが、こと言葉や恋愛感情となると、恐ろしいほどの天然振りを発揮する。
・・俺だけじゃ無い‥
雲母も奏も成宮も竜崎も、そして多分天羽すらも陽菜に夢中だと言うのに、当の本人は無頓着。
それぞれに真摯に対応はする‥
だがそれが愛恋になると、自分は対象外と思っていやがって、全然自分の事だと思ってくれねぇ‥‥
この天然に、どうやって言ったら気付かせる事が出来るか‥
これが一番の難関‥厄介とも言うが‥‥
「何度でも呼べよ俺の名を、不自然さが無くなるくらい何度でも‥
陽菜、お前に呼ばれるのは心地良い」
「・・・凪・・・」
「何度もだっ!」
「凪・・・なぎ・・・ンッッ」
俺の名を呼ぶその唇を塞ぐ‥
なんて心地良いんだろう、陽菜の声で聞こえる俺の名は‥‥

