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第41章 転職移動してみてｰそれぞれの形

「余裕があったら帰りに寄るわ‥
俺はこれから外回りなんでな」


「あらら‥‥」


「真面目な樹でありがたいね・・」


「余計なお世話だっ！」


外回りって事で、社長室から退散したが、さてどうしようか？



「とりあえず戻りだな、成宮もヤキモキしてるだろうし‥やれやれ‥‥」


悠久の会社ほど広くは無いから、社長室から営業部までは、そんなに掛からない。



「成宮・・・」


「どうでした樹先輩？」


それこそ外回りにも出ずに、ソワソワと待っていた成宮が、俺を見た途端噛み付いて来た。



「・・本社で不在、帰りに寄るとは言って来たが、向こうが戻って来るかは分からんなぁ‥‥」


「そうですか‥
俺‥もうどうしたら良いのか‥‥」


成宮が落ち込むのは、本社出向の話に決まってるだろ？


幾ら竜崎と一緒と言っても、転職に次ぐ転職じゃ気も滅入るだろうが‥‥



「樹先輩・・
本当に一緒に・・・」


「一度言った事を覆す気なんか無い‥
向こう次第にはなるが、俺も本社に行ってやるから、そこまで落ち込むな」


そう‥俺の選択‥‥


成宮と一緒に、本社出向に名乗り出るつもりだ。