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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第41章 転職移動してみてーそれぞれの形
樹先輩は俺の為に、本社出向を選んだじゃないか?
その思いばかりが頭を駆け巡る。
俺が素直に本社出向に頷いていれば、樹先輩はこの選択をしなかったと俺は思う。
「やっぱり俺、どうしていいか‥‥」
俺の迷いが、樹先輩を道ずれにしてしまった思い‥それがどうしても消せないんだ・・
「何そこまで悩んでんだよ成宮、俺が本社出向を選んだのは俺自身の為‥
何時までもダチだと甘えていてもな‥‥そろそろ離れても良い頃だと思った」
「・・・樹先輩・・・」
「アイツも結婚し、嫁とデカいバックも出来たんだ、俺だって何かしたいと思うだろ?
本社だったら、今以上に存分に能力を発揮出来る、そう考えただけさ」
「でも本社出向は、どちらか1人」
「残ったらどうだ成宮?」
樹先輩は、こうして簡単に言うけど、また1からやり直しは結構辛い‥
それなのに、本社という大きなものに挑む勇気、俺は簡単には真似出来ない‥
この時点で、俺は樹先輩に負けてるんだ・・・