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第42章 雲母の馬鹿！ｰ俺様的新婚旅行

「陽菜ちゃん、甘い物で良い？
これで悠人は甘党なの‥」


「雲母もです‥‥」


「じゃあカフェで甘い物にしましょう陽菜ちゃん」


「はい！」


女同士は話が合うようだが、こっちはどうなんだ？


物腰柔らか丁寧口調、だが意志はしっかりしていて、こう‥隙が無い、そんな感じを受けるんだが‥



「甘い物で大丈夫ですか？」


「ああ、嫌いじゃないんだが、普段はあまり食べる機会が無い」


「そうですか‥
ドイツはバームクーヘンが有名ですが、違う方が良いですね‥
パンケーキ‥‥カイザーシュマーレンが良いでしょうか‥‥」


「カイザーシュマーレン？？」


「皇帝のパンケーキという意味です‥
パンケーキと言いますが、細かく千切った形と多種のトッピングソースで食べる物で、ベルリンよりバイエルン地方の方が好まれています」


「初めて聞いた‥
日本ではほとんど聞かない」


「パンケーキと、一括りにされる事が多いからでしょう‥
個人好みでソースは変えられますから、万人受けするんです」


「なるほどな、良い勉強になる」


なかなかの知識、それとも甘い物だけか？


いや、全てにおいて知識があるように思う。