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第43章 ドキドキ波乱の新婚旅行ｰ魅惑と誘惑のドイツ

宮殿内は広いけど、適度に休む場所もあるから、見学でもそこまで疲れる事も無く。


ただ、雲母にあれやこれや説明されるとは思って無かったよ？
意外な雲母の才能だよねこれ。



「次何処行くんだ陽菜？」


「えーと‥‥」


鞄からガイドブックを引っ張り出して、行き先チェック‥
絶対に行きたいのは‥‥これ！！



「やっぱり庁舎とマリエン広場！
一番の定番スポットみたい、上手くいけば塔の上から広場が見れるんだって」


「本当の中心地かよおい‥‥まあ良いか、俺としちゃＢＭＷも気になったんだがな」


「ＢＭＷって、何時も雲母が乗ってるでしょう？？」


「本番ドイツで見るのも悪くないかと思ったが、マリエン広場で良いさ、観光名所が密集してるしなぁ」


「良いの？？」


見たいんじゃ‥
旅行に来て、雲母が明確に何処に行きたいって言ったの、初めてだから。



「ああ、車は日本でも見れるもんだ、今は観光を楽しんだ方が良いんだよ‥
それでなくても、なかなか２人きりになれないんだ、こんな時くらいベッタリくっ付いてやる」


「ぷっ‥また雲母のやきもち‥‥」


「だから余計なお世話だっ！」


何時もは仕事仕事で、こうして手を繋いで歩いた事すら無いもん。