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第43章 ドキドキ波乱の新婚旅行ｰ魅惑と誘惑のドイツ

「また２人に助けられちゃったね雲母」


「そうだな・・
何故という疑問は残るが、今は素直に感謝しとくさ」


好意も過ぎれば何とやら‥
多少は引っ掛かるが、いちいち気にしていても仕方がないと来た。



「それより‥‥見えるか？」


「うん、意外にハッキリ見えるよ、建物も良く見れば彫刻が沢山！」


「どれどれ・・」


陽菜からオペラグラスを借りて、俺も景色鑑賞‥
確かに一見石作りの、お堅い建物かと思えば、しっかり細かい彫刻が施されている。


これはこの場所の特権だな、地上からは光の反射で見えないだろう。


２人でオペラグラスを取り合い、景色を眺めている内に、先ほど言っていた軽食が最上階に届けられた。



「・・昨日見たスイーツと違う‥
あっ！これってザッハトルテだよ」


「ザッハトルテ？
聞いた事は‥あるか‥‥」


「オーストリアのスイーツだけど、ドイツでも有名なのかな？」


「ヨーロッパは各国入り乱れだ、違う国のお菓子が入って来ても不思議じゃないな」


「そんなものなんだ‥
ああ！メッセージカード！！」


ケーキの横にさり気なくあるメッセージカード、内容は・・



『新婚旅行を祝ってプチサプライズ！
八神美波』


しっかりしてるな彼女。