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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第43章 ドキドキ波乱の新婚旅行ー魅惑と誘惑のドイツ

仁科さんに連れられ来た場所は、劇場のような建物の‥地下。
歩いても辺りは閑散といていて、廊下をずっと歩いた一番奥、そこに美波さんと‥雲母が居た。
「・・・!陽菜っ!!」
「・・・きらぁ・・・」
雲母の顔を見てしまったら、先ほどの恐怖感が戻って来た‥
もし助けて貰っていなかったら、私は今頃・・
「陽菜!
無事で良かった!!」
雲母にグイッと腕を引かれて、私はしっかり抱き締めて安堵の言葉を口にする。
それを聞いて、力が抜けると共に我慢していた震えまで‥
私はそれだけ怖かった。
「雲母っ!
仁科さんが助けてくれなかったら、私‥私はまたっ!!」
「・・・
もう‥あんな思いはして欲しくは無い、本当に無事で‥良かったっ」
抱き締めて、優しく髪を撫でてくれる‥
その手に、雲母も不安だったって分かるよ。
「心配かけて、ごめんなさい雲母」
「・・陽菜が無事だったらそれで良い‥
陽菜を助けてくれて感謝する仁科」
「いえ‥私達も少し関わりある話でした‥
陽菜さんが捕まったのは此方の落ち度、私達の方こそ申し訳なく思います」

