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第1章 入館までの流れ 初日

男が説明をしているのでなく、私を暗示にかけているのだと気付くこともなく、
私はまんまと男の術中にはまっていったのだ。


ポタッ…ポタッ…

膝裏にオイルが垂らされる。

また驚いたけれど、今度は声を抑えられた。

男の手は膝裏からお尻の下まで駆け上がる。
バスローブの裾が一緒に捲れ上がり、どこまで見えてしまっているのか気になったが、暗くて大して見えないだろうと考えた。


膝下と同じ要領で、圧を掛けて一気に駆け上り、じっくりとした復路があるのだが、面積があるからか時間がかかる。

ほんのすぐ先に秘所があるのだから、間違えて触れてくるのではと身構えた。
けれど、そんな間違いは起こらず、逆に触れて欲しいと願う自分がいた。

｢次は背中です。
ローブの紐を解いていただけますか？｣

パっとバスローブの裾を整えられて、声を掛けられる。

あまりにも気持ちよくてボーッとしていた。

｢はい。｣

手を体の下に潜らせて紐を解く。
手を元に戻すと、男が揃えられた太ももの脇に膝をついたのを感じた。

｢では、失礼します。｣