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淫の館
第3章 目覚め
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男に対面して座る女達以外は、全員私の方に向かって座っていて、
無様な私の姿を見ている筈なのに、誰とも目が合うことはなかった。
何か考えていないとオカシクなりそうだ。
庭の炎はまだ燃え続けている。
灯油でも撒いてあるのか炎の勢いが治まる気配もない。
薪が燃え崩れていく。
炎が男の躾で、私はあの崩れ落ちる薪だ。
初回にM女と呼ばれて嫌悪感があったはず。
なのに欲に流された私は、これからあの業火のように男に躾られ、崩れ落ちていくのだろう。
薪が崩れれば炎が小さくなっていく。
あの激しい炎に負けて崩れ落ちるのは私なのだ。
体重を支える腕が痛い。
私は竹にしがみつきたいところだったが、縛られていない手先を竹に巻きつけことも出来なかった。
手が痺れ、竹に括りつけられた腕が痛い。
垂れ下がった脚もだるい。
磔拷問と思うが、これ以上の躾が明日から始まるというのだ。
ギリギリと縄が軋む音を遮って、男が口を開いた。
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