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淫の館
第3章 目覚め
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襖まで行き、竹が当たらないように注意して、なんとか指をかけたが、鍵がされているのかびくともしなかった。
水を飲むか迷う。トイレのことを考えた。
でも生きていなければ子供たちには会えないと思い、洗面器に顔をつけて水を飲む。
台に掛けられた手拭いに顔を擦り付けて拭き、ベッドに座った。
夢ならばいいのに…
竹の重さが気になるようになって、ベッドに横たわる。
マットレスが柔らかく体が沈む。
そうすると竹がマットレスに沈んで背中の竹を感じなくなる。
いつしかそのまま眠りに落ちていった。
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