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淫の館
第4章 1日目

額の汗を拭き取り手で計れば、9度に到達しているのは明らかだった。
吸い飲みに白湯と解熱剤を溶かし、吸い口を差し込むと、先程の食事の夢でも見ているのか、
眠っているのに溢さず上手に全部飲んだ。
熱い湯で絞った手拭いを用意し、爪先から拭いていく。
そしてワセリンを塗って熱を持っているところに氷嚢や濡れタオルを置いていく。
帯を解いて上半身も全て同じようにしていった。
この下の体を見るのは館主以外に俺だけ、排泄の世話や先程の躾で一部を見た者はいるが、
こうやって全てを無防備に晒した姿を見るのは仲間の中では俺が初めてだ。

