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淫の館
第4章 1日目
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お湯や氷水、吸い飲みに解熱剤、腫れに塗るワセリンと、看病用の道具を集めてワゴンに乗せて転がすと、
仲間たちが、「やっぱり」という表情をした。
孵った雛のように、完治の目覚めに立ち会ったものに、酷くなつく傾向があることから、明日と明後日の当番が、自分に堕ちるんじゃないかと期待していた。
今日完治すれば、俺が…
あり得ない妄想に駈られながらワゴンを押す。
格子戸の鍵を開けて奥に進み、襖を開けたが、やはり施錠など必要なく、先程整えたままの寝姿で汗を額に滲ませて唸る下が寝ていた。
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