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淫の館
第4章 1日目
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たぶん寝返りを打ちたいのに打てなくてうなされるのだろう。
下は1、2時間で叫ぶ。
額の汗を拭き、水を飲ませる。
何回目かの時、下が目覚めた。
「あの、宵はまだですか?」
「ああ。」
「あの、トイレがしたいです。」
体を起こして立たせてやる。
また誘惑されないように体を離して…
盥に向かうので、後ろから着物をはしょり支えてやる。
体温が急激に下がるのだろう。ブルブルと震え出した。
竹を支えながら背中を擦ってやった。
後始末をして寝かしてやる。
「ありがとうございます。
おやすみなさい。」
「ああ、おやすみ。」
柄になく声をかけてやり消灯して部屋を出た。
下は意識はなかったが、夜中に何度かうなされて世話をした。
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