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淫の館
第5章 磔の躾

男の手が胸を掴んで私を支える。
片手で竹に縄を通す間、支える手は胸に置かれたままだった。
あからさまに揉んできたら、昨日教わった禁止行為だと叫ぶつもりだったが、
じっとりとした手は動かず、あくまでも支えているという範疇なので文句も言えなかった。
そして、しゃがんだ私の前にいるまま、盥を手にしている。
「早く、しろよ。」
今までの弟子は後ろに立って待っているのに、この弟子は前にいるままだった。
「見ないでください。」
「あ?見てないよ。きちんとあてがわなきゃ飛び散るだろう。
それを拭くのは俺の仕事。
仕事を減らす為にここにいるのが悪いのか?」

