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淫の館
第5章 磔の躾

どうしてそんなことを言ってしまったのかわからないが、小声で男に言っていた。
欲しかったのかもしれない。
男も凄く驚いた顔で私を見たが、すぐに苦しそうな表情に変わる。
「だめだ。」
そう言うとすぐさま手拭いで拭いて、作務衣の中にしまって立ち上がる。
「ハチから聞いただろう?
磔期間中は禁欲だ。
破ったら、俺達にも罰がある。
破るわけにはいかないんだ。
すまないな、俺だけスッキリして…」
「ハチ?」
「今朝、部屋に誘われたろう?磔期間が終わったら、8号室にくれば抱いてやるって…
ハチが交代の時に嬉しそうに言ってたよ。」

