この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
淫の館
第6章 脱走

足枷がついたままで、そこから伸びた鎖の先に、床に置かれた錘があった。
片足に一つずつ、四角い20センチ角の金属の錘だった。
「すみません。トイレのお世話をお願いします。」
部屋にいつも置かれている金盥やバケツが無い。
襖越しに待機している担当に声をかけた。
返事がない。
立ち上がり、錘を引き摺って歩く。
ゆっくりと引っ張るようにして歩けば進むことが出来た。
「トイレをお願いします。」
襖までいって手を掛ける。
施錠もなく、すんなり襖が開いた。
拷問部屋の真ん中にバケツと金盥が置かれていた。
そこまで錘を引き摺って歩いていった。

