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淫の館
第6章 脱走

私、男に見られておしっこすることに快感を覚えている。

変態で淫乱な女に、本当になってしまったのだ。

その事実に打ちのめされた。


男から手拭いを絞って渡される。

「拭いてから見せてみなさい。指が使えるかも見たいから。」

後始末をした手拭いを男に見せる。

自分でもわかっていた。
蜜が溢れていたのを拭ったのを…

「汚れ物のバケツに入れなさい。」

男は、私が蜜を溢れさせていたことに気づいたはずだが、詰りもしない。

恥ずかしくて急いで手拭いをバケツに入れた。


「わかっているだろうが、磔は終わった。
ただし、まだ信用出来ないから枷をしてある。

逃げ出して捕まったら、曜日に関係なく清めをする。

それと世話役は、部屋の脇にはもうつけない。

バケツも盥も食器も部屋の外に置いておけば世話役が片付ける。

それ以外の用事がある時はこれを鳴らせ。

そして格子戸には常に鍵をかけてある。だから、この『試練の間』までは自由に出てきてよい。

お前の愛が本物かをしばらく見させてもらうよ。」


男が新しい決まりを話して立ち上がり、拷問部屋を出ていった。


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