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淫の館
第6章 脱走
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日課とした筋トレをする。
「躾の時間だ。出てきなさい。」
男に呼ばれて部屋を出た。
躾も変わらない石畳だ。
自ら上に正座すると弟子たちが重石を腿に乗せた。
竹を肩に担がされ、錘が下げられる。
腕を回すのが辛かったが筋トレだと思うことにした。
早めにトイレを申し出る。
盥はいつも男のすぐ前に置かれていた。
口上を述べさせられておしっこをする。
男は黙って見ているだけで何も言わないが、
『ご覧ください。』と言い、迸りが出るまでの高揚を自覚していた。
磔が外れただけで、それから三日間躾には何も変わりがなかった。
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