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淫の館
第8章 火の躾

弟子に桐の箱を持ってこさせ、目の前で一緒に髪の毛を納めると、玉座の間に上げられた。
横に向かい合うように2つのお膳が並べられていた。
館主様が座椅子に着くのを待って、自分のお膳に座る。
約束通りお茶碗にご飯が盛られていて、なんと汁物までついていた。
でも、館主様のお膳には、魚や副菜が乗っていた。
グゥゥ…
口より先にお腹が鳴る。
「正直な腹だな。
だが、もう少し辛抱だ。
その膳になれたら少しずつ色んなものを食べさせてやろう。
今まで植物だけの所を、急に命を食すると消化不良になるからな。」
館主様がお腹の音を笑いながら説明してくれた。

