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淫の館
第8章 火の躾

見えていても変わらなかった。
高い所から垂らされて、予想していた所に落ちないし、タイミングも予測できない。

うわぁああああっ…

更にたまに蝋燭をずっと傾けて大量に垂らされる。
これのどこが快感になるのかわからない。

館主様がどこが楽しいのかもわからない。

ただ身悶える姿を見るのが楽しいと言っていた。

それは、sexや前儀と同じではないか、
与えても、その快感を直接享受出来るわけではない。
与えられたものを返すことで与えた側は初めて快感を得るはずなのに、
与える時に相手がどう快感を得るのかを想像することが与える側の快感になる。

ならば、この行為も同じだ。そして館主様は、ゆくゆくこの躾に私が快感を覚えるであろうという未来の予測も踏まえて楽しんでいるのだ。

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