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淫の館
第11章 金の躾
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もう、そのまま口内に出す勢いなのは見てとれたが、
いつものように、女性の口上がなく、ミサが何を咎められているのかもわからなかった。
館主様は予告もなしに、ミサの口内に放ったようで、
ミサが唇をすぼめて溢さないようにして口を離す。
「ほら、ミサの咎めを下に見せてあげなさい。」
正座をして私の方に向き直るミサは、顎下に両手で作った皿をあてがい、溢さないようにしていた。
正面から見たミサの口元は明らかにおかしい。
老婆のようにしぼんだ口元で、唇に向かって皺が入っていた。
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