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淫の館
第12章 土の躾
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まだもう少し堪えられる。
少し液体が漏れたおかげで最初はそう思えた。
顔を上げて館を見れば、館主様と弟子たちが私を指差しながら談笑している。
私がもんどり打つ姿が面白いのだろう。
裸で吊るされ、外で汚いものを吐き出す女…
今までは館主様の奴隷という立場を許されたと思っていたが、そうではない。
私は人としての尊厳すら認められない畜生なのだ。
考えてみれば、磔の躾を受けていた時から、担当の弟子たちの前で排泄し、今も部屋の外に出したバケツ等を片付けてもらい、
トイレを使用することは許されていない。
私は人の下(げ)の下の下(しも)という身分なのだ。
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