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淫の館
第20章 空白の曜日


ンン…っは…

「気付いたか、水を飲むといい。」

目覚めた。深い闇の中に落ちたように、夢も見ずに眠っていた。

目が覚めても暗闇の中、ハチさんが薄明かりをつけ看病してくれていたらしい。

「丸2日以上、死んだように眠っていたぞ。明日目覚めなかったら、此処から出されるはずだった。」

「今日は何曜日ですか?」

「火曜になったばかりの宵、明けになれば火曜だ。」

「すみません。」

「いや、熱はすぐに下がったが、起きないので眠ったまま粥を食べさせていた。
もう目覚めないのかと心配した。」

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