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淫の館
第21章 炎

「さて、体調は大丈夫か?」

「はい、すみませんでした。」

「まあ、心と体が最後の悪あがきをしているんだ。仕方ない。
だが、この躾が最後の躾だ。乗り越えるんだな。」


石畳は用意されておらず、代わりに大きな一人がけの籐椅子が置かれていた。

「これに逆さまに乗るんだ。足を上に、背中を座面に当てて…」

椅子に近付こうとすると、
『もちろん裸でだ。』
館主様が言い足したので着物を脱いでいく。

背もたれに対面するように体育座りになったが、その先どうしたらよいかわからなかった。


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