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淫の館
第21章 炎

「手伝ってやろう。」

館主様が私の膝裏を纏めて抱え、グッと引き揚げて背もたれのへりに乗せる。
私は座面に頭と肩を乗せ、背中を丸めて足を天に向けていた。

ひじ掛けに腕を置くように言われ、置けばひじ掛けに縛りつけられる。
そして、胸の下も座面に括られ、腰を背もたれに括られた。

椅子に逆さまに括られて、宙に浮く足を折り曲げた形で束ねられる。

石畳の躾もないし、最後の躾とはどんなものだろうとドキドキした。


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