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銀木犀の香る寝屋であなたと
第2章 家族
 いつも硬い床で慌ただしく繋がる。それでも二人にとって幸福な時間だったが、これからはもっと深く幸福を実感できそうだ。

 太腿に唇を這わせ、臀部を触り葉子のすべての肌を網羅しにかかる。しっとりとした敏感な部分に熱い息を吹きかけ、茂みにそよ風を送る。

 葉子の吐息を聞くと浩一はもっと聞きたくなり、敏感な場所へ口づけを始めた。

「あっ、あっ、はうっ、ふうぅっ、ああぁ……」

「ああ、葉子、美味しいよ」

「だ、だめぇ、だんな様、は、恥ずかしっい、うぅうう。あっ、あうう」

 普段は膝に抱きながら施す愛撫で、こういう口唇愛は初めて行う。
いつも指で触れる葉子の花芽を口に含むと、より熱っぽく膨らんでくるようだ。
溢れ出る愛液は淫靡な香りを放ち、もっと浩一を夢中にさせる。

 温かい内部に舌を差し入れ、蜜をすすりながら鼻先で花芽を圧迫していると「あふっ!」と短い嬌声が聴こえ、浩一の唇に振動が伝わった。


「ああ。かわいい葉子。イってしまったのか」

「あん、はあん、はあ、あ、はぁ、い、イって、しまいました……」

 とろけたような表情の葉子を見ながら浩一もたまらず挿入した。

「あっ!うっ、くううっ、ふぅ」

「あ、熱くて、気持ちいいな」

「ああっ……だ、んな、さ、まぁ」
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