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銀木犀の香る寝屋であなたと
第1章 月夜の出会い
毎週のように会い、話し合った。
一樹は珠子に山の中の生活について、季節の移り変わりの美しさを話して聞かせ、いつの間にか珠子は木や野草などに詳しくなっていった。
珠子は小学校で習った事や友達の話をしたが、恐らく一樹には新鮮な知識ではないのだろう。微笑んで聞くが質問をすることはなかった。
「一樹さんに教えてあげられることがあまりないわ」
「ふふっ。俺のほうが二年早く生まれてるからね。でもそのうち上の学校に行くだろう?そしたら習った事教えてくれないかな」
「ええ!よろしくてよ」
こっそりと食べずに残しておいた砂糖菓子を一樹と一緒に食べた。(二人で食べるとなんて美味しいのかしら)
一樹も木の実を取ってやり珠子に渡す。小さな木の実は珠子にとって宝石の様に見えた。
一樹は珠子に山の中の生活について、季節の移り変わりの美しさを話して聞かせ、いつの間にか珠子は木や野草などに詳しくなっていった。
珠子は小学校で習った事や友達の話をしたが、恐らく一樹には新鮮な知識ではないのだろう。微笑んで聞くが質問をすることはなかった。
「一樹さんに教えてあげられることがあまりないわ」
「ふふっ。俺のほうが二年早く生まれてるからね。でもそのうち上の学校に行くだろう?そしたら習った事教えてくれないかな」
「ええ!よろしくてよ」
こっそりと食べずに残しておいた砂糖菓子を一樹と一緒に食べた。(二人で食べるとなんて美味しいのかしら)
一樹も木の実を取ってやり珠子に渡す。小さな木の実は珠子にとって宝石の様に見えた。