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色絵
第7章 満開
食事が終わるまで、前に掛けて、お茶を出したりした。
「あんまり腹減ってないから、風呂入るわ。」
どうやら軽く飲んできたようだ。
吐き捨てるように言い、風呂に行ってしまった。
後片付けをしていると、風呂から出てきて、
「ほら寝るぞ。」
ワタシを寝室に呼んでいる風だったが、
「道具の片付けとお風呂がまだですから、後で行きます。」
「ったく…トロいな…」
そう言って先に寝室に行ってしまった。
片付けをして、怪しまれない程度にゆっくりとお風呂に入り寝室に向かう。
主人はいびきをかいて寝ていた。ホッとしつつも、布団をめくりなるべく離れて眠る。
家での全てが仮暮らしのように思えてきた。
ピピッ、ピピッ
今日から体温を計る。主人は音にも気付かず寝ていた。そして先生の元に向かう為の1日が始まる。
「昨日はいつの間にか寝てたな、お前を抱いてやろうと思ったのに…」
そう言って主人は出かけて行った。
やっぱり、すぐに行かなくて正解だった。
「いってらっしゃい。気をつけて」
作った笑顔で主人を送りだした。