この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
色絵
第2章 入門

「帯も既婚と未婚で結び方が違うんですよ。
既婚者が未婚の結び方では、誘っているというか、おかしなことなんです。」

ワタシは恥ずかしくて体が熱くなる。せっかく引き締まった気持ちが崩れる。

「簡単な御太鼓結びにしておきますね。」

キュッと引き締め直されるが、恥ずかしさは治まらない。

「出来ましたよ。」

ワタシは顔を上げられずに腰掛けた。


先生が作品に戻る。
油絵と違って、テーブルに紙を置いたまま描くので、手元が良く見えない。

「もっと近くで見てもいいし、好きにしていていいですよ。」

背後にいるワタシの心まで読まれてしまい、また、ドキッとする。

「はい。」

ワタシは先生の右後ろに椅子を近づけた。

「筆は毛筆ですか?」

「そう、書道で使う筆だよ。色は、普通の水彩絵の具や、日本画用のものを使ったり、油絵の具を使うこともある。

美大では洋画を習ったんだけどね。
繊細な色や線に憧れて、今の画風になったんだ。
日本画に近いけど、特にこだわっていない。
我流かな。」

先生は描きながら話すので独り言のよう。

「でも素敵です。
あっ…なんか、ありきたりの言葉しか浮かばず、すみません。」

/385ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ