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色絵
第8章 情画
でもなんとか、大事な園に獣の精を放たれるのだけは防げました。
ハッ…
ショックからそのまま気を失っていたようだ。
情緒不安定なのかもしれない。
主人は風呂から出てワタシに構わず寝てしまったようだ。
後ろ手の拘束を外し、フキンで顔を拭い、床を拭く。ワタシはあんな状態でも床を濡らしていたようだ。フキンを捨てる。
何もかもが虚しかった。
シャワーをひねりひっそりと泣く。心は冷えたまま朝を迎えた。
主人はバツが悪いのか、言葉少なに出かけていった。
お屋敷に向かう。そこからがワタシの1日の始まり。
先生は主人のことは、あえて訊かない。ワタシが話せば相談にのってくれる。
百合と薔薇の絵に取り組む。先生の話から、それが性器に思えた。
たくさんの花があるなかで、本当にぴったりのペアはどれだけ有るんだろう。
また、カーテンを開ける時が来る。
「小さいサイズにしましたから、しばらく飾ったら別に保管しますよ。
近くで見たらいいですよ。」
これがワタシ…
ありのままの、欲にかられた体…
目を背けたくなるほど恥ずかしい。