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色絵
第8章 情画

「見るだけで欲情してしまいそうな絵になりましたね。
また続けて構いませんか?」

「はい。」

持ち帰れない絵が増えていってどうするのだろうか。

「どうしました。」

「先生は保管に困らないですか?」

「はい、最後は本にしますよ。
それとね。需要があるんです。
顔を描き換えて売っても宜しいですか?」

「ワタシだとわからないなら構いません。」

「では今日も始めましょうか。」


先生が帯をほどく。絵も行為と同じ愛の形。

「強く打たれたのですね。」

「あっ…」

痕になっているか気にしていなかった。

先生がそこに屈んで口づけをしてくださる。
それでワタシは癒される。

後ろ手に縛られて椅子に座る。足は椅子の足に括られる。あまりキツくない拘束だった。

「これ見たことありますか?」

何かが棒状に編まれたものだった。

椅子に浅くかけるように腰を引っ張られる。

返事も待たずにそれが蜜壺に入れられていく。

それは先生の筆より細く長い物だった。

「さて、効果が現れたら2枚目を並行して描き始めましょうか。」

形状から淫具であることは間違いないけど、何も起こらずわからなかった。



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