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色絵
第11章 無花果

「硬いまま呑み込んでしまったのですね。キツいでしょう。
口が開いてしまって、ナカの筆が見えますよ。

とても綺麗ですね。」

フグッ…ングッ…

「ああ、僕と話すより気持ち良くなることの方が大事ですよね。

わかりました。
僕は絵の貴女に相手してもらいます。」

先生は、屈んで蜜壺を覗き込み、そう言った後、すくっと立ち絵の方に行き、背を向けてしまわれた。

チリリン…ングッ

カラン…カラン…

後は、鐘と鈴の音が鳴り続けるだけだった。

先生が芍薬の絵のワタシに触れる。

着物から出ている項に、そっと唇を寄せる。
ワタシの項は、その感触をしっかりと覚えていた。

着物の上から、背中やお尻を撫でる。

「絵を描きながら、着物を捲り上げ後ろから貴女を犯す衝動に駈られ、何度も筆を置いた。」

先生のモノは、着物を押し上げていた。
それを擦りながら、絵のお尻を撫でている。

次の芍薬の露になった背中を何度も撫でる。そして着物からモノを取り出し、直接手で扱き出した。


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