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色絵
第3章 デッサン
「デッサンで勝手に貴女を描いた僕が悪かったんです。どうでしょう、今決めずに考えてからというのは?まずは予定通りりんごのデッサンをしませんか?」
先生は優しくおっしゃった。
「はい…」
ワタシは、このまま顔を上げたら涙が零れてしまいそうだった。
「りんごを用意するので、しばらく掛けて待っていてくださいね。」
先生は、絵が真後ろになるようにテーブルを2つ並べ、対象物を置くテーブルをそれより窓側に配置した。
そしてりんごを取りに部屋を出ていった。
ワタシは絵を見ないようにして、椅子に腰掛けた。
ワタシの心情を簡単に読み取る先生の優しい配慮を感じて申し訳なく思った。
先生が戻られるまでに、心を落ち着かせようと深呼吸をしていると、
「描きやすそうなりんごがありましたよ。」
部屋に入りながら声をかけてくださった。
ワタシは先生の方を見る。涙はもうひいていた。
テーブルにりんごが置かれる。
「まずは影や立体を捉えずに、平面的に見えるままを描いてみてください。
つまり、模様や色だけを絵にしてください。」
ワタシは鉛筆でスケッチブックに描いていく。先生は隣でいきなり絵の具で色付けしている。
先生は優しくおっしゃった。
「はい…」
ワタシは、このまま顔を上げたら涙が零れてしまいそうだった。
「りんごを用意するので、しばらく掛けて待っていてくださいね。」
先生は、絵が真後ろになるようにテーブルを2つ並べ、対象物を置くテーブルをそれより窓側に配置した。
そしてりんごを取りに部屋を出ていった。
ワタシは絵を見ないようにして、椅子に腰掛けた。
ワタシの心情を簡単に読み取る先生の優しい配慮を感じて申し訳なく思った。
先生が戻られるまでに、心を落ち着かせようと深呼吸をしていると、
「描きやすそうなりんごがありましたよ。」
部屋に入りながら声をかけてくださった。
ワタシは先生の方を見る。涙はもうひいていた。
テーブルにりんごが置かれる。
「まずは影や立体を捉えずに、平面的に見えるままを描いてみてください。
つまり、模様や色だけを絵にしてください。」
ワタシは鉛筆でスケッチブックに描いていく。先生は隣でいきなり絵の具で色付けしている。