この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
色絵
第4章 色付け
家に戻ってシャワーを浴びる。午前中のレッスンで体が反応してしまったからキレイにしたかった。
また先生に見破られるので、一番にシャワーを浴びることにしたのだ。
支度して食事を済ませて屋敷に戻る。日中の大半を屋敷で過ごしているので、此処が仮住まいで屋敷が本宅のように思えてきた。
屋敷に戻って型通りに着物になる。アトリエに入ると先生用のテーブルだけになっていた。
「りんごはどうなったんですか?」
「昼ご飯に食べましたよ。さて、始めましょうか。」
部屋の中央に立たされた。先生が採光を考えてワタシの向きと先生の場所を決めた。
「ちょっと襟足を引っ張りますよ。」
後ろに立つ先生の手が胸元に回り襟元を掴み、クイッと後ろに引っ張った。
ハッ…
ワタシはそれだけで声が出てしまった。
襟足が後ろに繰られても、ワタシの背中は肩甲骨の始まりくらいが露になっただけだ。
「貴女の香りがしますね。湯上がりの貴女の香りが」
やはり先生に気づかれた。一気に体が熱くなる。
「色が出てきましたね。色絵と名付けたのはね、その人の色を描き出すから色絵なんですよ、絵に色を付けるのでなく、溢れた色を留めていくんです。」
また先生に見破られるので、一番にシャワーを浴びることにしたのだ。
支度して食事を済ませて屋敷に戻る。日中の大半を屋敷で過ごしているので、此処が仮住まいで屋敷が本宅のように思えてきた。
屋敷に戻って型通りに着物になる。アトリエに入ると先生用のテーブルだけになっていた。
「りんごはどうなったんですか?」
「昼ご飯に食べましたよ。さて、始めましょうか。」
部屋の中央に立たされた。先生が採光を考えてワタシの向きと先生の場所を決めた。
「ちょっと襟足を引っ張りますよ。」
後ろに立つ先生の手が胸元に回り襟元を掴み、クイッと後ろに引っ張った。
ハッ…
ワタシはそれだけで声が出てしまった。
襟足が後ろに繰られても、ワタシの背中は肩甲骨の始まりくらいが露になっただけだ。
「貴女の香りがしますね。湯上がりの貴女の香りが」
やはり先生に気づかれた。一気に体が熱くなる。
「色が出てきましたね。色絵と名付けたのはね、その人の色を描き出すから色絵なんですよ、絵に色を付けるのでなく、溢れた色を留めていくんです。」