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色絵
第4章 色付け

しばらく部屋の中は筆の音だけになる。
体は疼く一方だった。

「立っているのが辛くなったら言ってくださいね。」

先生の声に体がビクッと反応した。

「はっ…はい。」

違う辛さで立って居られなくなりそうだった。

見られているということがこれだけ辛いとは思っていなかった。

昨日の切られたりんごを思い出してしまう。ワタシの内面を先生が見ている。着物など透けて、腰もお尻も見られていて、その奥の女の源の子宮まで見られている。
そしてそこから繋がる女だけの器官を蜜が伝い出口から溢れてしまっていることも気づいていらっしゃる。

意識をしっかり保っていないと、痺れから腰が砕けてしまいそうだった。


「ああ、今、貴女の体が桃色に情欲の色に染まって、着物が輝いていますね。とても美しいです。」

やはり…先生は気づいていらっしゃった。
絵は心で描くもの、とても崇高な芸術を、ワタシの淫らな情欲が汚している。

そう思えば思うほど、ワタシの体は情欲の渦に呑み込まれていくのだった。

1時間以上しただろうか、体の熱に浮かされて時間の感覚すら狂っていた。

「やはり、貴女には無理をさせてしまいそうだ。」


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