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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第34章 謎のセコンドの男
テーマ曲が響き渡り、花道にはスモークが焚かれ、目映いカクテル光線を浴びながらフィリオ・サントスは登場した。
上半身には大きく十字架のタトゥーを入れている。
その後ろを歩くのは、サントスよりも遥かに大きい日本人らしきセコンドが付いていた。
「あのセコンド、日本人っぽいよな」
ヒロトが入場シーンを見ながらそんな事を言った。
…うん、確かにそうだ。
あの顔立ち、少し彫りが深いが日本人っぽいな。
しかし背が高いな…何センチあるんだろ。サントスよりも大きいならこの試合に出てもいいんじゃないかな…
「…っ!」
おじさんが急に立ち上がった。
「どうしたんすか、おじさん?」
おじさんはサントスがゆっくりとラテンのリズムに乗って陽気に花道を歩いてる姿を立ち上がって見ていた。
しばし呆然とした表情のまま、固まっていた。
「おじさん、おじさん!」
オレの声でハッとしておじさんは席に座った。
「どうしたんですか、急に立ち上がって?」
「あぁ、いや何でもない…いやぁ、スゴい入場シーンだなぁと思ってね」
上半身には大きく十字架のタトゥーを入れている。
その後ろを歩くのは、サントスよりも遥かに大きい日本人らしきセコンドが付いていた。
「あのセコンド、日本人っぽいよな」
ヒロトが入場シーンを見ながらそんな事を言った。
…うん、確かにそうだ。
あの顔立ち、少し彫りが深いが日本人っぽいな。
しかし背が高いな…何センチあるんだろ。サントスよりも大きいならこの試合に出てもいいんじゃないかな…
「…っ!」
おじさんが急に立ち上がった。
「どうしたんすか、おじさん?」
おじさんはサントスがゆっくりとラテンのリズムに乗って陽気に花道を歩いてる姿を立ち上がって見ていた。
しばし呆然とした表情のまま、固まっていた。
「おじさん、おじさん!」
オレの声でハッとしておじさんは席に座った。
「どうしたんですか、急に立ち上がって?」
「あぁ、いや何でもない…いやぁ、スゴい入場シーンだなぁと思ってね」