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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第36章 天国に行けば会えるよ…
沢渡は一足先に控え室の前で待機していた。
周りには格闘技専門の記者やカメラマン、イベントの関係者達がサントスにコメントを求める為、通路はたくさんの人だかりだ。
しばらくしてサントスが達也ともう一人のセコンドと共に引き上げてきた。
ヴォルグのパウンドを何発も食らったせいか、タオルをすっぽりと被ってダメージが残るせいか、達也の肩を借りるようにして歩いてきた。
一斉にフラッシュが焚かれる。
そのフラッシュでサントスの顔は瞼が晴れ上がり、目尻と口元から出血の跡が見えた。
【Não perturbe!(邪魔だ!)】
【Deixe comentários mais tarde!(コメントなら後にしてくれ!)】
もう一人の小太りでラテン系な顔立ちで口ひげをたくわえたセコンドがポルトガル語で捲し立て、報道陣をシャットアウトした。
そして控え室の扉を開けようとした時、沢渡は達也に声を掛けた。
「達也くん、達也くんだよな?」
その声を聞き、達也はこちらに顔を向けた。
「…!」
ゾッとするほど恐ろしく冷たい視線で沢渡を見た。
周りには格闘技専門の記者やカメラマン、イベントの関係者達がサントスにコメントを求める為、通路はたくさんの人だかりだ。
しばらくしてサントスが達也ともう一人のセコンドと共に引き上げてきた。
ヴォルグのパウンドを何発も食らったせいか、タオルをすっぽりと被ってダメージが残るせいか、達也の肩を借りるようにして歩いてきた。
一斉にフラッシュが焚かれる。
そのフラッシュでサントスの顔は瞼が晴れ上がり、目尻と口元から出血の跡が見えた。
【Não perturbe!(邪魔だ!)】
【Deixe comentários mais tarde!(コメントなら後にしてくれ!)】
もう一人の小太りでラテン系な顔立ちで口ひげをたくわえたセコンドがポルトガル語で捲し立て、報道陣をシャットアウトした。
そして控え室の扉を開けようとした時、沢渡は達也に声を掛けた。
「達也くん、達也くんだよな?」
その声を聞き、達也はこちらに顔を向けた。
「…!」
ゾッとするほど恐ろしく冷たい視線で沢渡を見た。