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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第38章 気になる存在、及川楓
あぁ、もう面倒だ!
とにかく腹が減った。

オレは牛丼のチェーン店に入り、牛丼の大盛りと味噌汁、生卵にコールスローを注文した。

時計を見るともうすぐで11時になる頃だった。

「はい、大盛りに味噌汁、卵、コールスローです」

店員がカウンターに座っているオレの前にトレイで牛丼セットを置いた。

オレは紅しょうがと一味唐辛子、そしてかき混ぜた生卵を牛丼にかけ、かっ込むように食べた。

ウマイ!滅多に牛丼なんて食べないけど、空腹のせいもあって牛丼が物凄く美味く感じた。

店内はオレともう一人男性客しかいない。

シーンとした店内で牛丼を一気に平らげた。

あっ、そうだ思い出した。

以前駅前のインターネットカフェに入った事がある。

確かその時メンバーカードを作ったはずだ。

オレは会計の時、財布の中をチェックした。

キャッシュカードやらクレジットカード、ポイントカードだらけでどれが会員カードなのか分からない程、財布にはいっぱいカードが入っている。

あ、この赤いカードだ。

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