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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第65章 第一部完 兄との思いがけない巡り合わせ
「おじさん!もしかしてこの人…」

オレは横にいるおじさんに問いただした。

「…あぁ、そうだ。立花達也、君のお兄さんだ」

観念したかのように、おじさんは項垂れ、苦渋の表情を浮かべていた。

「えっ、リョースケのアニキ?あのコロンビアに住んでるとか言ってた人がこの人なのか?」

「亮ちゃんのお兄さんなんだ…思いがけない巡り合わせね」

ヒロトと楓は口々に驚いていた。

だがもっと驚いたのはオレの方だ。

「何で?何でもっと早く教えてくれなかったんですか?オレは前から言ってたじゃないすか?兄や父親に会いたいって!」

何故、今まで隠していたのか?オレには皆目見当がつかない。

それを知っておきながら、オレに知らせてくれなかったおじさんを責めた。

「もういいじゃん、亮ちゃん!こうやってお兄さんに会えたんだから、ねっ?おじさんを責めるのは止めて」

楓がオレとおじさんの間に割って入り、揉め事は止めなさい、という感じでオレを諭した。

このやり取りを見ていた兄はオレの顔を見て、おじさんに問い掛けた。

「おじさん、彼は私の弟ですか?」

「…そうだ、古賀亮輔。君の弟で今は20才。都内の大学に通い、楓さんは亮輔くんの彼女、ヒロトくんは高校時代からの友人だ」

おじさんは兄にそう説明すると、陽気な表情でヒロトと楓に挨拶した。

そしてオレにはいきなりハグをしてきた。

これを再会と言うのだろうか。

オレが生まれて直ぐに両親は離婚し、兄は父親に引き取られ、中学を卒業するまで親戚の家で過ごした。

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