この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第15章 厳かな卒業式のはずだったのに…
しんみりとした卒業式の雰囲気だったが、オレの心の中は、最後の最後でこの卒業式という厳かな儀式を汚された様な気分で腸が煮えくり返った。
テメーは何しにここへ来た!
母親ぶってそんな所で座ってんじゃねぇぞ!
今すぐその場に乗り込んで、ぶん殴りたくなる程、無性に腹が立った。
その後の事はよく覚えてない。
式が終わり、オレは母親と顔も合わさずにマンスリーマンションに向かった。
電車の中で座りながら、卒業証書を手にオレは何とも言い様のない気分でいた。
怒りなのか、悲しみなのか、そんな感情が入り交じり、言葉ではいい表せない複雑な心境で卒業式の事を思い浮かべていた。
あの顔させ見なければ、神聖なる気持ちで卒業式を無事に終えたはず。
だがあのホステスの様な和服を着て、シレっとした顔で来賓席に座っている母親と目が合った瞬間、一気に神聖なる卒業式が一転して音を立てて崩れていくような感じだった。
まぁ、いい。とにかくこれであの顔を見るのは最後だ、来月からは遠く離れた場所で過ごす事になる、会う事は無いだろう、そう自分に言い聞かせていた。
そんな事ばかりを考えていたせいか、降りる駅を乗り過ごしてしまい、慌てて次の駅で降り、再び戻るようにして駅に着いた。
電車の中でろくでもない事を考えすぎたのか、降りる駅に気がつかずにいてしまった…
テメーは何しにここへ来た!
母親ぶってそんな所で座ってんじゃねぇぞ!
今すぐその場に乗り込んで、ぶん殴りたくなる程、無性に腹が立った。
その後の事はよく覚えてない。
式が終わり、オレは母親と顔も合わさずにマンスリーマンションに向かった。
電車の中で座りながら、卒業証書を手にオレは何とも言い様のない気分でいた。
怒りなのか、悲しみなのか、そんな感情が入り交じり、言葉ではいい表せない複雑な心境で卒業式の事を思い浮かべていた。
あの顔させ見なければ、神聖なる気持ちで卒業式を無事に終えたはず。
だがあのホステスの様な和服を着て、シレっとした顔で来賓席に座っている母親と目が合った瞬間、一気に神聖なる卒業式が一転して音を立てて崩れていくような感じだった。
まぁ、いい。とにかくこれであの顔を見るのは最後だ、来月からは遠く離れた場所で過ごす事になる、会う事は無いだろう、そう自分に言い聞かせていた。
そんな事ばかりを考えていたせいか、降りる駅を乗り過ごしてしまい、慌てて次の駅で降り、再び戻るようにして駅に着いた。
電車の中でろくでもない事を考えすぎたのか、降りる駅に気がつかずにいてしまった…