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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第20章 個人的には関わりたくない
カズは食事の時も教科書を肌身離さず持ち歩き、カレーを食べながら教科書を読んでいる。
マンガや雑誌ならば怒られて没収されるが、教科書ならその心配は無い。
何せあのヤローのせいで今日一日は睡魔との戦いで授業をまともに受けてられなかった。
「うーん、もっとこうコミュニケーションをとったりしてどうにか上手くやってくしかないだろ?」
ヒロトはすかさず反論した。
「あの人がコミュニケーション取れるか取れないかなんて事、寮長が一番知ってるんじゃないすか?
だったら彼が帰って来たときにそのお手本を見せてくれませんかね?」
寮長も宇棚には手を焼いている。
「まぁ、そのまだそれほど月日は経ってないだろ?そのうちアイツも慣れてくるだろうしな」
「ですからヒロトの言うとおり上手くコミュニケーション取れるんですか?ヒロトは寮長に聞いてるんですよ?
寮長だったらどつやってコミュニケーション取れますか?って」
オレもヒロトの言う事に追い打ちをかけるように寮長に聞いた。
「…確かにお前らの言うとおり、あの男は何を考えてるのかサッパリ解らない。規則は破るし、まともに会話すら出来ない…さっきはコミュニケーションって言ったが…これは寮長としてではなく、オレ個人の意見なんだが…ハッキリ言えば関わりたくない。考えても見ろ、ずーっと一年生やっててこの棟に住み着いて今年で四年目だぞ?
オレだってアイツには手を焼いているんだ。悪気が無い事は解るんだが、それだけに余計厄介で困るんだ…だからアイツとコミュニケーションを取りなくなければ取らなくていい、ただ部屋割りだけは出来ないんだ、もしどうしても寝れないようなら、耳栓をしたりアイマスクをしてみたらどうだろう?」
寮長は食べる手を止め、ほとほと困り果ててる表情をしている。
「…そりゃ寮長も大変だけど、あの、その…今まで一緒に部屋で生活してた、その…上級生って、どうしてたんですか?」
今まで教科書を見ながらカレーを食べていたカズは教科書をテーブルに置き、寮長の方を見て本題に切り出した。
「今まで一緒に生活してた上級生か…まぁ確かに今のお前たちみたいにオレに苦情を言ってきたっけな…」
マンガや雑誌ならば怒られて没収されるが、教科書ならその心配は無い。
何せあのヤローのせいで今日一日は睡魔との戦いで授業をまともに受けてられなかった。
「うーん、もっとこうコミュニケーションをとったりしてどうにか上手くやってくしかないだろ?」
ヒロトはすかさず反論した。
「あの人がコミュニケーション取れるか取れないかなんて事、寮長が一番知ってるんじゃないすか?
だったら彼が帰って来たときにそのお手本を見せてくれませんかね?」
寮長も宇棚には手を焼いている。
「まぁ、そのまだそれほど月日は経ってないだろ?そのうちアイツも慣れてくるだろうしな」
「ですからヒロトの言うとおり上手くコミュニケーション取れるんですか?ヒロトは寮長に聞いてるんですよ?
寮長だったらどつやってコミュニケーション取れますか?って」
オレもヒロトの言う事に追い打ちをかけるように寮長に聞いた。
「…確かにお前らの言うとおり、あの男は何を考えてるのかサッパリ解らない。規則は破るし、まともに会話すら出来ない…さっきはコミュニケーションって言ったが…これは寮長としてではなく、オレ個人の意見なんだが…ハッキリ言えば関わりたくない。考えても見ろ、ずーっと一年生やっててこの棟に住み着いて今年で四年目だぞ?
オレだってアイツには手を焼いているんだ。悪気が無い事は解るんだが、それだけに余計厄介で困るんだ…だからアイツとコミュニケーションを取りなくなければ取らなくていい、ただ部屋割りだけは出来ないんだ、もしどうしても寝れないようなら、耳栓をしたりアイマスクをしてみたらどうだろう?」
寮長は食べる手を止め、ほとほと困り果ててる表情をしている。
「…そりゃ寮長も大変だけど、あの、その…今まで一緒に部屋で生活してた、その…上級生って、どうしてたんですか?」
今まで教科書を見ながらカレーを食べていたカズは教科書をテーブルに置き、寮長の方を見て本題に切り出した。
「今まで一緒に生活してた上級生か…まぁ確かに今のお前たちみたいにオレに苦情を言ってきたっけな…」