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寝取られ妻 2
第3章 シーン 3
風間さんは朝食を食べると、今日も仕事があるとかで、大輔に宜しくと言っていつものように出かけていった。大輔が起きないのは、昨夜の事を踏まえて自分の言葉や表情に変化が出て気付かれる事を恐れての事だと思う。前回もそれを恐れて朝に顔を負わせる事が出来なかったと言っていた。あたしは平気だと思っているのかと少しムッときたけれど、男と女の違いはそこにあるのかもしれないと正直思う。あたしは前夜の事はなかったかのように振るまい、多少のぎくしゃくした言葉はあっても何事もないままに繕って送り出していた。風間さんは友人を裏切ってその妻に手を出したと言う背徳感があるのだけれど、あたしや大輔さんはその友人を罠に賭けたと言う罪悪感がある。特にあたしは大輔の望みであっても、他の男に身を任せたと言う不貞と何よりも夫の望みと言いながら、本当は自分の欲情のままに相手を誘惑して罠に引きずり込んでいる。一番悪いのはあたしなのかもしれない。