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第3章 シーン　3

　先程まで寝ていたのに大輔は起き上がると階下のバスルームに向かった。バスルームに前回と同じようにカメラがセッティングされている事は知っていたけれど、どこにどういう風に置いてあるのかまるで分からなかった。ただ、浴室の壁面は一面がなにもない白い壁だからそちらは考えられない。あるとしたら、エアーマットの後ろ側のシャンプーなどが置いてある棚か、横の壁際のシャワーを掛けるフック周辺かなと思う。風間さんが来る前に、バスルームが汚れていないかどうかチェックしながら探してみたけれどまるで分からなかった。
　キッチンで洗い物をしていると大輔が入って来る。
「再生の準備が出来たから見に来ないか？」
「この前みたいなことになるの？」
　前回の時は録画した映像を見ながらそのまま二人とも興奮してしまった。今回もそうなるのだろう。第一、大輔は昨晩は自分の欲望の解放をじっと我慢している。