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寝取られ妻 2
第4章 シーン 4
待ち合わせのカフェはすぐに分かった。レトロな入口のドアを開けると、店内は照明が絞られて各テーブルの上を照らすキャンドルが灯りの周囲をロマンティックに飾っている。
奥まった場所で入口が見えるテーブルに腰を下ろすと、ウェイターがオーダーを取りに来る。コーヒーがテーブルに置かれてウェイターが去ると、あたしは携帯を出して手を精一杯伸ばして自撮りをした。
店内のムードある雰囲気が良く分かる写真を選んでメールに添付して、大輔に『待ち合わせの場所についた。』とメールする。これで大輔のスイッチが入るだろう。あたしが帰るまでの間、大輔の中で妄想が考えられるあらゆるストーリーを展開していく。もっとも途中でまたメールを送ればそこのシーンだけが現実として固定される。それもまた次の妄想を膨らませる肥料にしかならないのだが。そんな事を考えながら、あたしもこれからの事を妄想している。大輔だけではない。あたしも想像の中で風間さんと抱き合う自分を妄想して次第に昂ぶりが強くなって来ている。