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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第13章 第三話 【観玉寺の廃妃】  涙の味
 何故、自分にはユンの子どもが授からないのだろうか。もしや自分は石女なのか? どれだけ愛されても、子どもを孕めない生めない身体なのかもしれない。
 そう思うことは、とても哀しかった。殊に小僧の慈然や清慈を見ていると、余計に子どもを生んでみたいと思うようになった。ユンによく似た子どもをこの腕に抱くことができるならと思うが、次にいつ逢えるか判らないこの状況では、到底夢の夢だ。
 逢いたい、ユンに逢いたい。心は切ないほどに彼を求めているのに、彼は遠く都にいる。
 明姫はいつしか泣きながら眠っていた。
 これは後日談になるが、明姫に仕えた女官ヒャンダンは内官黄維俊の妻になっている。
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