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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第14章 第三話 【観玉寺の廃妃】 祭りの夜
今度はユンの方が絶句する番だった。彼は繋いでいた明姫の手を引き寄せ、しみじみと眺めた。
「荒れているな。可哀想に、この二年もの間、どれだけ辛い日々を送ったのだろう、そなたは」
後宮にあって側室として時めいていた頃、明姫の手はこんなに荒れてはいなかった。この寺での日々の労働が彼女の手をここまで傷つけたのだ。
「先刻、お参りにきた老婆が言っていた。国王は淑媛を棄てたのだと。私はあれを聞いた時、自分がそなたに対してどれほど酷い仕打ちをしたのか、改めて突きつけられた想いがしたよ。たとえ本意ではなかったにしろ、私がそなたを裏切ったのは紛れもない事実なんだ」
「荒れているな。可哀想に、この二年もの間、どれだけ辛い日々を送ったのだろう、そなたは」
後宮にあって側室として時めいていた頃、明姫の手はこんなに荒れてはいなかった。この寺での日々の労働が彼女の手をここまで傷つけたのだ。
「先刻、お参りにきた老婆が言っていた。国王は淑媛を棄てたのだと。私はあれを聞いた時、自分がそなたに対してどれほど酷い仕打ちをしたのか、改めて突きつけられた想いがしたよ。たとえ本意ではなかったにしろ、私がそなたを裏切ったのは紛れもない事実なんだ」