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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第14章 第三話 【観玉寺の廃妃】 祭りの夜
「私の書いた願い事に原因があるというのか?」
「はい」
明姫は頷き、ユンを見上げて極上の笑顔を浮かべた。もちろん、男の心を射貫くつもりなどさらさらなく、ただ心のままに微笑んだにすぎないのだが。
後に偉大な王の心を射止めた〝傾国の微笑〟と呼ばれたその微笑みも、当人はまったく意識しないものであったとは皮肉な話である。
「旦那さまがずっと私と共にいたいと願って下さった―、本当に嬉しくて言葉も出ないのです」
「はい」
明姫は頷き、ユンを見上げて極上の笑顔を浮かべた。もちろん、男の心を射貫くつもりなどさらさらなく、ただ心のままに微笑んだにすぎないのだが。
後に偉大な王の心を射止めた〝傾国の微笑〟と呼ばれたその微笑みも、当人はまったく意識しないものであったとは皮肉な話である。
「旦那さまがずっと私と共にいたいと願って下さった―、本当に嬉しくて言葉も出ないのです」