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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第14章 第三話 【観玉寺の廃妃】 祭りの夜
明姫が秘密めいた笑いを浮かべるのに、ユンが躍起になる。
「隠されると、余計に知りたくなる」
「どうしても、お知りになりたいのですか?」
「むろんだ」
「どうしても?」
「くどい、何度も同じことを言わせるな」
唇を引き結ぶ彼は、まるで一人だけ秘密を教えて貰えずに拗ねている子どものようだ。
明姫は小さく笑った。
「あ、今、笑ったな。まったく失礼な奴だ。国王に対して無礼だ」
「あら、旦那さま。旦那さまは私とご一緒のときは、ただの男になるのだとおっしゃっていたではありませんか?」
「隠されると、余計に知りたくなる」
「どうしても、お知りになりたいのですか?」
「むろんだ」
「どうしても?」
「くどい、何度も同じことを言わせるな」
唇を引き結ぶ彼は、まるで一人だけ秘密を教えて貰えずに拗ねている子どものようだ。
明姫は小さく笑った。
「あ、今、笑ったな。まったく失礼な奴だ。国王に対して無礼だ」
「あら、旦那さま。旦那さまは私とご一緒のときは、ただの男になるのだとおっしゃっていたではありませんか?」