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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第15章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再生
ユンは慈慶和尚とも久々に対面し、明姫を長らく預かって貰った礼を丁重に述べた。その際、明姫の体調について訊ねると、和尚は呵々と笑ったものだった。
―殿下と初めてお逢いしましたのは、ほれ、殿下がこのようにお小さいときでございました。あの腕白坊主がもうお父君になられるとは年月の流れは速いものですのう。儂も歳を取るはずです。
ユンの幼少時をよく知るという和尚は国王に対しての物言いも遠慮会釈がなかった。ユンもまたそれに対して機嫌を悪くする風もなく、和尚に心からの敬意と親愛の情を示しているように見える。
―殿下と初めてお逢いしましたのは、ほれ、殿下がこのようにお小さいときでございました。あの腕白坊主がもうお父君になられるとは年月の流れは速いものですのう。儂も歳を取るはずです。
ユンの幼少時をよく知るという和尚は国王に対しての物言いも遠慮会釈がなかった。ユンもまたそれに対して機嫌を悪くする風もなく、和尚に心からの敬意と親愛の情を示しているように見える。