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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第15章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再生
「どこに行くのですか?」
明姫が何度目かに訊ねた時、二人を乗せた馬が止まった。ユンは先にひらりと着地し、馬上の明姫を抱きかかえて降ろした。
「明姫を一度はここに連れてきたかったんだ」
ユンの視線の先を辿ると、少し前方にこんもりとした墳墓があった。その規模といい、明らかに王族の墓所と判る造りである。
「これは?」
物問いたげな視線で問うのに、彼は微笑んだ。
「仁誠(インソン)王妃、私のお祖母さまの墓だよ」
「殿下のお祖母さま―」
明姫が何度目かに訊ねた時、二人を乗せた馬が止まった。ユンは先にひらりと着地し、馬上の明姫を抱きかかえて降ろした。
「明姫を一度はここに連れてきたかったんだ」
ユンの視線の先を辿ると、少し前方にこんもりとした墳墓があった。その規模といい、明らかに王族の墓所と判る造りである。
「これは?」
物問いたげな視線で問うのに、彼は微笑んだ。
「仁誠(インソン)王妃、私のお祖母さまの墓だよ」
「殿下のお祖母さま―」